VRoid Studioのアバター販売|商用利用の範囲
VRoid Studioで作ったアバターは、個人でも売ることができます。
ソフトは無料で、公式ガイドラインでも販売や商用利用が認められています。
気をつけるのはプリセット素材の扱いと、他人の作品を混ぜないことの2点です。
この記事でわかること
- VRoid Studioで作ったモデルは、個人でも販売できる
- プリセット素材はpixivの提供物なので、自作の部分を足してから売る
- 書き出しから出品まで、どの順番で進めればいいか
自分でアバターを作ってみたら、思ったより可愛くできた。
これ、売れるのかな。
そう考えた時点で、あなたの感覚はたぶん合っています。
VRoid Studioはもともと、作ったものを外に出して使うことを前提に作られたソフトだからです。
この記事では、売ってよい範囲、売るまでの順番、置き場所の選び方を順に見ていきます。
VRoid Studioはpixivの無料制作ソフト
VRoid Studioは、pixivが提供している3Dキャラクターの制作ソフトです。
正式版は2021年10月31日に公開され、現時点ではどのバージョンも無料で使えます。
パソコン版はWindowsとMacの両方に対応していて、iPad版もApp Storeから入れられます。
モデリングの経験がなくても、人型のアバターを1体組み立てられます。
いちばん大事なのは、最後の書き出しです。
VRMという共通の形式で出せるので、clusterやバーチャル配信のアプリなど、対応しているサービスへそのまま持ち込めます。
形式そのものの仕組みはVRMとは|3Dアバター規格の仕組みと使い道にまとめてあります。
作ったモデルは個人でも売れる
公式のガイドラインには、作ったモデルは個人でも法人でも、販売や商用利用ができると書かれています。
モデルやテクスチャの著作権は、作った本人に帰属します。
髪型やテクスチャを一から描いた場合、その部分の権利もあなたのものです。
現時点のガイドラインの内容です。規約は変わることがあるので、売る前に公式を確かめてください。
引っかかりやすいのは3つ目です。
ソフトに最初から入っている体のメッシュや服のメッシュは、pixivがクリエイターの協力を得て作った素材です。
公式もこの部分の権利を完全に手放すべきではないという立場を示しています。
プリセットのままでは売れにくい
ルールの話とは別に、売れ方の話もしておきます。
プリセットの組み合わせだけで作ったアバターは、同じソフトを触った人なら誰でも作れます。
買う側から見ると、お金を払う理由が見つからないのです。
- 誰でも同じものが作れる
- 自分の作品と言える部分が少ない
- 検索しても埋もれやすい
- 髪型や服の柄に作者の癖が出る
- その部分の権利が自分に残る
- 名前で探してもらえる
全部を自作する必要はありません。1か所でも、ここは自分が描いたと言える部分を作ります。
髪型エディターで房を一本ずつ描く、服のテクスチャに自分の柄を入れる。
このどちらかが入るだけで、あなたのアバターになります。
売れているアバターを見てみると、たいてい髪型か服の柄で見分けがつきます。
売るまでの流れは4段階
作り終えたモデルが手元にあるなら、出品までの手順はそれほど長くありません。
書き出しの前に利用条件を決める
VRMには、そのアバターを誰が使ってよいかを書き込む欄があります。
本人以外の利用を認めるか、商用利用を認めるか、改変を認めるか。
売るなら、ここを先に決めておかないと、買った人が使えない状態で届いてしまいます。
商品ページの規約と、VRMの中に書いた条件がずれないように揃えておきます。
重さは書き出しの画面で落とす
書き出しのときには、ポリゴン数やテクスチャの解像度を減らす調整画面が出ます。
サービスごとに上限が違うので、買った人がアップロードで止まらないよう、軽くしておくほうが親切です。
clusterの上限と設定の目安はclusterでオリジナルアバターを使う方法に書いてあります。
この記事に出てきたもの
置き場所はBOOTHとclusterストア
日本語でアバターを売るなら、置き場所は大きく2つに分かれます。
| 置き場所 | 向いている人 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| BOOTH | VRMファイルそのものを渡したい人 | 売れたときに利用料が引かれる |
| clusterストア | clusterの中で着てもらいたい人 | 出品前に運営の審査がある |
BOOTHは審査も初期費用もなく、pixivのアカウントがあれば今日から出品できます。
手数料や振込の流れはBOOTHでアバターを売る方法|手数料と出品の手順で詳しく書きました。
clusterストアは、買った人がそのままcluster内で着替えられるのが強みです。
ただし審査があるので、落ちやすい点はclusterストア審査|落ちる理由と対策で先に確認しておくと手戻りが減ります。
VRChat向けに売るなら、Unityで変換したパッケージを別に用意します。
VRChatで売る場合の全体像はVRChatで稼ぐ方法にまとめてあります。
商品ページは画像で決まる
3Dのアバターは、画面の中でどう見えるかが分からないと買われません。
VRoid Studioの撮影機能を使えば、ソフトの中でそのまま画像を撮れます。
ただ、ソフトの中の絵だけでは、実際に使ったときの姿が伝わりきりません。
clusterなどのサービスで自分で着て、ワールドの中に立たせた一枚を添えると、買う人は自分が着た姿を想像しやすくなります。
髪型や服の柄に自作の部分を入れたなら、そこが写る角度を必ず1枚入れておきます。
あなたの作品だと分かる部分が、そのまま選ばれる理由になるからです。
やってはいけない2つのこと
ここだけは、知らなかったでは済まない部分です。
1つ目は、他の人が作ったアバターや服、テクスチャを許可なく混ぜて売ることです。
無料で配られている素材でも、再配布や商用利用を認めていないものはたくさんあります。
2つ目は、VRoid Studioで作ったデータをもとに、メッシュを変形・改変できるアプリを作って商売にすることです。
これはpixivと別に契約を結ばない限り認められていません。
アバターを売るだけなら、2つ目はまず関係ありません。
気にするべきは1つ目で、素材を使うときは配布元の規約を必ず読んでから使ってください。
よくある質問
VRoid Studioは有料版がありますか
現時点では、どのバージョンも無料で使えます。
パソコン版はWindowsとMacに対応していて、公式はSteamからの入手をすすめています。
iPad版はApp Storeから入れられます。
プリセットの服を着せたまま売ってもいいですか
公式ガイドラインでは、作ったモデルは個人でも法人でも販売や商用利用ができるとされています。
ただしプリセットの素材はpixivが提供しているもので、権利を完全には手放していないとも書かれています。
売る前には公式ガイドラインを読み、自作の髪型やテクスチャで自分の作品と言える部分を足しておくと安心です。
VRoid Studioで作ったアバターはVRChatでも使えますか
使えます。
ただしVRChatはUnityのパッケージ形式が定番なので、書き出したVRMをUnityで変換する手間が別にかかります。
clusterならVRMをそのままアップロードできるので、最初の1体を試すならclusterのほうが近道です。
まとめ
VRoid Studioは無料で使え、作ったアバターは個人でも売ることができます。
気をつけるのは、プリセット素材がpixivの提供物であることと、他人の素材を許可なく混ぜないことです。
髪型か服の柄に1か所だけ自分の手を入れると、権利の面でも売れ方の面でも、あなたの作品になります。
最初の1体は、完璧でなくて大丈夫です。
BOOTHに置いてみて、誰かが着てくれたときの嬉しさを一度味わってみてください。
cluster全体の稼ぎ方はclusterで稼ぐ方法にまとめています。
