Cluster Scriptとは|動くアイテムの作り方
Cluster Scriptは、clusterのアイテムやワールドに動きをつけるための公式の仕組みです。
言語はJavaScriptで、押すと開くドアや、上下するエレベーターのような動くアイテムを作れます。
動くアイテムは売り物になるので、clusterで稼ぐ人の次の一歩になります。
この記事でわかること
- Cluster Scriptで何ができて、どこで使えるのか
- 動くクラフトアイテムを作るまでの流れ
- 書くときに知っておきたい制限と、売るまでのつなぎ方
clusterでワールドを作っていると、置いた家具がただ置いてあるだけに見えてくる瞬間があります。
ドアが開いたらいいのに。
床が動いたら、ちょっとしたアスレチックになるのに。
そう感じたなら、その感覚は合っています。
人が集まるワールドは、たいてい何かが動いていて、触ると反応が返ってくるからです。
その動きを作る道具が、Cluster Scriptです。
Cluster Scriptはclusterの公式スクリプト
Cluster Scriptは、clusterが提供している、アイテムやワールドを作るためのJavaScriptの仕組みです。
公式ドキュメントでは、Cluster Creator Kitと組み合わせて使うAPIとして説明されています。
TypeScriptの型定義ファイルも用意されているので、入力補完を効かせながら書けます。
公式ドキュメントの分類です。最初はアイテムの種類だけ覚えれば足ります。
大事な特徴は、スクリプトがアイテムごとに動くことです。
公式の説明でも、スクリプトはすべて個々のアイテムの上で実行され、アイテムの外で動くスクリプトは無いとされています。
ドアにはドアのスクリプト、床には床のスクリプトを持たせる、と考えるとわかりやすくなります。
使える場所は3つ
Cluster Scriptは、Creator Kitで作ったワールド、ワールドクラフト、クラフトアイテムの3か所で使えます。
| 使える場所 | どんなときに使うか |
|---|---|
| Creator Kit製のワールド | Unityで作り込んだワールドにギミックを入れたいとき |
| ワールドクラフト | 組み立てたワールドの中で、置いたアイテムを動かしたいとき |
| クラフトアイテム | 動く部品を作って、ほかの人のワールドでも使ってもらいたいとき |
ワールドの2つの作り方の違いはclusterのワールドの作り方|ワールドクラフトとCreator Kitの違いで整理しています。
Cluster Scriptでできること
公式のクリエイター向けガイドでは、動くクラフトアイテムの作例として4つが紹介されています。
回転して開くドア、行き来する床、上下するエレベーター、触ると倒れる壁です。
どれも派手なものではありません。
それでも、触ると動くというだけで、ワールドの印象は大きく変わります。
見るだけの場所が、遊べる場所になるからです。
動きの基本は2つの合図
スクリプトの書き始めで覚えるのは、2つの合図です。
1つはクリックやタップされたときに呼ばれる$.onInteract、もう1つは毎フレーム呼ばれる$.onUpdateです。
押されたら開くドアは前者、ずっと行き来する床は後者、というように使い分けます。
- 押されたときだけ動く
- ドアやスイッチに向く
- 毎フレーム動き続ける
- 動く床やエレベーターに向く
動くクラフトアイテムを作るまでの流れ
公式ガイドに沿うと、動くクラフトアイテムは次の順番で作ります。
スマホだけでは完結しないので、ここは先に知っておいてください。
アップロードにはPCとUnityが要る
スクリプト付きのクラフトアイテムを上げるには、UnityとCluster Creator Kitが必要です。
アップロードに対応しているのはPC版だけです。
上げたアイテムは、公開するまでは自分だけが使える状態になります。
エディタは設定から表示させる
アップロードが済んだら、ワールドクラフトを開きます。
左上のメニューから設定を開き、その他の項目でデベロッパーメニューを有効にします。
続けてスクリプトエディタとコンソールを有効にすると、F12キーでエディタが開くようになります。
あとは、動かしたいアイテムを見ながら編集を始めるだけです。
ワールドクラフト上でのスクリプト編集は、PC版だけの機能です。
書く前に知っておきたい制限
Cluster Scriptは、みんなが同じ空間にいる前提で動きます。
1つのアイテムが重い処理をすると、その場にいる全員の体験が落ちます。
そのため公式ドキュメントには、いくつかの上限が書かれています。
現時点の公式ドキュメントの内容です。数値は変わることがあるので、書く前に公式で確かめてください。
処理時間については、50ミリ秒を超えると警告が出る目安が示されています。
また、誰もいない空間ではスクリプトが実行されません。
人がいない間に時計を進めておく、といった作りはできないので、時刻を扱うときは公式が勧めるタイムゾーン付きの時刻取得を使います。
Roblox Studioとの違い
ゲームを作れるメタバースといえば、Robloxを思い浮かべる人も多いはずです。
Robloxでは、Roblox Studioという専用の制作ソフトで、Luauという言語を使ってゲームを作ります。
- JavaScriptで書く
- 動く部品を作って売る形がある
- 日本語の公式ガイドがそろう
- Luauで書く
- ゲーム1本を作り込む形が中心
- 世界中のプレイヤーが相手
JavaScriptはWeb制作でも使われている言語なので、すでに触ったことがある人には入りやすい選択です。
Roblox側の始め方はRoblox Studioとは|始め方と収益化の流れにまとめています。
どちらで稼ぐかを比べたいならclusterとRobloxどっちで稼ぐ|収益化を徹底比較が近道です。
動くアイテムを収益につなげる
Cluster Scriptの面白いところは、作った動きを部品として売れることです。
クラフトアイテムは、ワールドクラフトストアに出品できます。
ストアでは運営の事前確認を通ったあと、公開のタイミングを自分で決められます。
売上はVポイントとして貯まり、1ポイント1円で払い出せます。
ワールドを作る人は、自分では書けない動きを探しています。
置くだけで開くドアや、置くだけで動く床は、そういう人にとって時間を買う買い物になります。
出品の手順はclusterのワールドクラフトストアで売る方法で詳しく書きました。
審査で止まりやすい点はclusterストア審査|落ちる理由と対策で先に確認しておくと安心です。
clusterで稼ぐ方法の全体像はclusterで稼ぐ方法にまとめています。
よくある質問
Cluster Scriptはスマホでも書けますか
ワールドクラフト上でスクリプトを編集できるのはPC版だけです。
スクリプト付きのクラフトアイテムをアップロードするときも、PCとUnityが必要になります。
プログラミング未経験でもCluster Scriptは使えますか
使えます。
言語はJavaScriptで、公式ガイドにはドアや動く床などの作例が用意されています。
最初は作例を少し書き換えるところから始めると、仕組みがつかみやすくなります。
Cluster Scriptで作ったアイテムは売れますか
スクリプト付きのクラフトアイテムも、ワールドクラフトストアに出品する流れに乗せられます。
出品には運営の事前確認があり、売上はVポイントとして受け取ります。
まとめ
Cluster Scriptは、clusterのアイテムやワールドに動きをつけるJavaScriptの仕組みです。
使える場所はCreator Kitのワールド、ワールドクラフト、クラフトアイテムの3つです。
動くクラフトアイテムを作るにはPCとUnityが要りますが、作ったものはストアで売れます。
まずは公式の作例のドアを1つ動かしてみてください。
押したら開いた、その小さな手応えが、作る側に回る最初の一歩になります。
