フォトグラメトリとは|写真から3Dを作る方法
フォトグラメトリとは、対象をいろいろな角度から撮った複数の写真をもとに、立体のデータを作る技術です。
実在する物や場所をそのままメタバースに持ち込みたいときに使われます。
この記事では仕組みと必要な機材、撮り方のコツ、そして持ち込むときにつまずきやすい点をまとめます。
この記事でわかること
- フォトグラメトリの仕組み
- スマホだけで始める方法
- 失敗しにくい撮り方のコツ
- メタバースで使うときの注意点
フォトグラメトリとは何か
語源は写真と測量を組み合わせた言葉で、もとは航空写真から地形図を作る測量の技術です。
同じ対象を少しずつ角度をずらして撮ると、写真ごとに見え方が変わります。
この差から、ソフトが各点の奥行きを計算し、点の集まりを立体の面に変換します。
3Dモデリングとの違い
- ゼロから形を作る
- 架空のキャラや建物も作れる
- 実物を写して取り込む
- 速く、質感も自然
- 実在する物にしか使えない
ゼロから形を作るのが3Dモデリングで、実物を写して形を取り込むのがフォトグラメトリです。
実在する神社や商店街、手作りの品物などを再現したい場合、一から作るより写したほうが速く、質感も自然になります。
逆に架空のキャラクターや建物には使えません。
必要なもの
| 手段 | 必要なもの | 向いている対象 |
|---|---|---|
| スマホのアプリ | スマホ1台 | 小物、置物、料理 |
| スマホ+PCソフト | スマホとPC | 家具、彫像、部屋の一角 |
| 一眼カメラ+PCソフト | カメラ、三脚、PC | 建物、屋外の空間 |
最初はスマホだけで十分です。
手のひらに乗る大きさの物を1つ選んで、ぐるりと撮ってみるところから始めると感覚がつかめます。
撮り方のコツ
うまくいかない原因はだいたい決まっています。
次の4つを守るだけで成功率が大きく変わります。
まず、隣り合う写真が7割ほど重なるように撮ります。
角度を大きく飛ばすと、ソフトが同じ点だと認識できません。
次に、光を一定に保ちます。
曇りの日の屋外や、影の出にくい室内が向いています。
直射日光は影が濃く出るため苦手です。
3つめは、対象を動かさないことです。
回転台に乗せて自分が止まったまま回すやり方は、背景が動かないぶん失敗しやすくなります。
自分が歩いて回るほうが安定します。
4つめは、つるつる光る物と透明な物を避けることです。
ガラスや金属は写真ごとに映り込みが変わるため、形を計算できません。
メタバースで使うときの注意点
できあがったデータは、そのままでは重すぎることがほとんどです。
数十万から数百万のポリゴンになるため、clusterのワールドの作り方で扱ったような形で持ち込むには、ポリゴン数を減らす作業が必要になります。
表面の質感を画像として焼き付けたうえで、形は簡略化するのが定石です。
もう一つは権利です。
他人の作品、店舗の内装、キャラクターの立体物などを撮って公開すると、著作権や施設の撮影規約に触れることがあります。
公開する予定があるなら、撮る前に確認してください。
よくある質問
Q. フォトグラメトリに専用の機材は必要ですか
スマホだけでも始められます。
無料や低価格のアプリで撮影から生成までできるものがあり、まずはそれで感覚をつかむのが早いです。
Q. 何枚くらい写真を撮ればいいですか
小さな物で50枚から100枚が目安です。
対象のまわりを少しずつ角度をずらしながら、隣り合う写真が重なるように撮ります。
Q. フォトグラメトリで作った3Dはメタバースで使えますか
使えますが、そのままだとデータが重すぎることがほとんどです。
ポリゴン数を減らす作業をしてから持ち込みます。
まとめ
フォトグラメトリは、複数の写真から立体データを作る技術です。
実在する物や場所をメタバースに持ち込みたいときの近道になります。
スマホ1台で始められる一方、光と重なりの条件を外すと形になりません。
まず小さな物で1つ作ってみて、それからUGCとはで書いたように作品として公開する流れがおすすめです。
