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ブロックチェーンとは|メタバースでの使われ方

2026-08-29

ブロックチェーンとは、取引の記録を1か所のサーバーではなく、多数の参加者が同じ内容で持ち合う仕組みです。

メタバースの文脈では、アイテムの持ち主を記録したり、外部に持ち出せる資産を作ったりする用途で使われます。

この記事では仕組みの基本と、メタバースで実際に使われている場面、そして使われていない場面までを整理します。

この記事でわかること

  • ブロックチェーンの仕組みを、たとえ話ではなく構造で理解する
  • メタバースで実際に使われている3つの場面
  • 主要なメタバースの多くが採用していない理由
  • 触る前に知っておきたい注意点

ブロックチェーンとは何か

ブロックチェーンは、取引の記録を一定量ずつまとめてブロックにし、それを時系列につないで保存していくデータの持ち方です。

特徴は保存場所にあります。

ふつうのサービスでは運営会社のサーバーに記録がありますが、ブロックチェーンでは同じ記録を世界中の多数のコンピュータが同時に持ちます。

記録の置き場所の違い
ふつうのサービス
  • 運営会社のサーバーに記録がある
ブロックチェーン
  • 記録を一定量ずつブロックにする
  • 時系列につないで保存する
  • 世界中の多数のコンピュータが同じ記録を持つ

書き換えにくいと言われる理由

各ブロックには、直前のブロックの内容から計算した値が含まれています。

過去の記録を1か所でも書き換えると、それ以降のブロックの値がすべて食い違うため、不正がすぐに分かります。

加えて、記録は多数のコンピュータに同じものが分散しているので、書き換えるには参加者の大多数を同時に書き換える必要があります。

これが現実的でないため、記録が改ざんされにくいとされています。

ただし、改ざんされにくいのは記録そのものであって、記録された内容が正しいことを保証するわけではありません。

ここは誤解が多い点です。

書き換えにくい2つの理由
1. つながり各ブロックは直前のブロックから計算した値を持つ
2. 食い違い1か所変えると以降の値がすべてずれて分かる
3. 分散変えるには参加者の大多数を同時に書き換える必要

守られるのは記録そのもの。内容の正しさまでは保証しない

メタバースで使われる場面

メタバースでブロックチェーンが登場するのは、主に次の3つの場面です。

場面 何をしているか 代表的な例
アイテムの持ち主の記録 誰がそのアイテムを持っているかを外部の台帳に残す NFTアイテム、アバター
土地・区画の割り当て 仮想空間の区画を誰が使えるかを記録する The Sandbox、Decentraland
サービス内通貨 換金や外部取引ができる通貨として扱う 各種の暗号資産

いずれも共通しているのは、サービスの外に記録を置くという点です。

運営会社がサービスを終了しても記録は残ります。

この持ち出せる性質が、ブロックチェーンを使う最大の理由です。

NFTとの関係

NFTは、ブロックチェーン上に作られる、他と取り替えのきかないデータの単位です。

ブロックチェーンが台帳という土台で、NFTはその上に書かれる1行にあたります。

ブロックチェーンなしにNFTは成立しませんが、ブロックチェーンの用途はNFTだけではありません。

ブロックチェーンとNFTとウォレット
ブロックチェーン=台帳という土台
NFT台帳に書かれる取り替えのきかない1行
ウォレット台帳とやり取りするための財布
ほかの用途使い道はNFTだけではない

NFTそのものの作り方や買い方は、NFTの始め方完全ガイドとNFTの作り方完全ガイドにまとめています。

台帳とやり取りするための財布にあたるものがウォレットで、こちらはMetaMaskの設定方法ガイドで解説しています。

使っていないメタバースのほうが多い

ここは正直に書いておきます。

日本で利用者の多いcluster、VRChat、Roblox、マインクラフトは、いずれも中核の仕組みにブロックチェーンを使っていません。

アイテムの持ち主も通貨も、運営会社のサーバー上で管理されています。

人気のメタバースが使わない理由
手数料書き込みに費用と時間がかかり快適さを損なう
登録ウォレットが要ると入口で人が減る
規制通貨性を持たせると資金決済の法律の対象に
いま所有より、何を作れるかが問われる段階

理由は3つあります。

1つは手数料と待ち時間で、台帳への書き込みには費用と時間がかかり、ゲームの快適さを損ないます。

2つめは登録の手間で、ウォレットの用意が必要になると入り口で人が減ります。

3つめは規制で、通貨性を持たせると資金決済の法律の対象になり得ます。

2026年の動きを見ると、この差はさらにはっきりしてきました。

ブロックチェーンを前面に出してきたThe Sandboxでさえ、土地を買わせることより制作ツールを整えることに軸足を移しています。

所有できることより、そこで何を作れるかが問われる段階に入っています。

触る前の注意点

触る前に知っておくこと
価格値動きが激しく短期間で大きく下がることも
規制法整備の途中。税の扱いも来年同じとは限らない
詐欺秘密のことばを尋ねる相手は例外なく詐欺

価格が大きく動きます。

メタバース関連の暗号資産やNFTは値動きが激しく、短期間で大幅に下落することがあります。

生活に必要なお金を充てるものではありません。

規制が変わります。

日本では暗号資産やNFTの扱いについて法整備が進んでいる途中で、税務上の扱いも含めて現時点の情報が来年も同じとは限りません。

金額が大きくなる場合は税理士に確認してください。

詐欺が多いのも事実です。

ウォレットの秘密のことばを尋ねてくる相手は例外なく詐欺です。

運営を名乗るアカウントからのDM、当選や配布をうたうリンクには反応しないでください。

仮想通貨との関係はメタバースと仮想通貨の関係とはでも整理しています。

よくある質問

Q. ブロックチェーンを知らないとメタバースは楽しめませんか

まったく問題ありません。

clusterもVRChatもRobloxもブロックチェーンを使っていないので、知らなくても遊べますし、作って収益を得ることもできます。

必要になるのはNFTを扱うときだけです。

Q. ブロックチェーンとビットコインは同じものですか

違います。

ブロックチェーンは記録の持ち方の仕組みで、ビットコインはその仕組みを使って作られた通貨の1つです。

仕組みと、その上に作られたサービスの関係にあたります。

Q. メタバースの土地を買うと資産になりますか

資産として扱われる場合はありますが、価値が続く保証はありません。

買う前に、その土地で何ができるのか、人が来る理由があるのかを確認してください。

使う予定のない区画は、値上がりを待つだけの持ち物になります。

まとめ

ブロックチェーンとは、記録を多数の参加者で分散して持つ仕組みです。

メタバースではアイテムの持ち主、区画の割り当て、通貨の3つの場面で使われ、サービスの外に記録を残せる点が最大の利点になります。

一方で、日本で人の多いメタバースの多くはこれを使っておらず、遊ぶだけなら知らなくても困りません。

NFTや暗号資産に踏み込むときに、はじめて必要になる知識と考えておけば十分です。

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